量子ビーム応用医工学研究室

量子ビーム応用医工学研究室は2013年7月1日に新しい体制でスタートしました。量子ビーム・放射線を医療分野に適用する研究を推進し、医工連携で次世代の診断や治療を実現していきます。北海道大学病院の陽子線治療センターや医学物理部と連携をし、研究を進めていきます。また、企業との共同研究を積極的に進め、産学連携で技術開発を推進していきます。
研究室スタッフは、松浦教授、宮本准教授、高尾准教授(医理工学院担当)、陳助教、富岡教授(兼任)、横川助教(兼任)です。工学院・工学部の量子ビーム応用医工学研究室と医理工学院の放射線医学物理学分野は密接に連携して運営を行っています。この体制の下、社会人を含む工学院・医理工学院の博士課程の学生、工学院・医理工学院の修士課程の学生、工学部の4年生が協力してそれぞれの研究テーマを進めています。 

連携機関・分野

量子ビーム応用医工学研究室は、医工連携を進めるため、以下の機関・分野と研究テーマの共有も含めて協力しています。

北海道大学病院陽子線治療センター

超大型国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」のもとで、北海道で初めて陽子線治療センターが建設されました。産学連携で「動体追跡放射線治療技術」と「スポットスキャニング型陽子線照射技術」を融合させた世界初の「分子追跡陽子線治療装置」を開発中です。2014年3月から治療を開始しました。
詳しくは→「北海道大学病院陽子線治療センター」ホームページ
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をご覧ください。

北海道大学病院医学物理部

北大病院における医学物理部は、2006年に設置された分子追跡放射線医療寄附研究部門を系譜とし、医学研究科医学物理工学部門(当時)の設置、2013年の放射線治療科所属の医学物理士の誕生を経て、放射線治療に関する医学物理業務を一元的に担う臨床部門として2019年に新設されました。現在、総勢約20名の教職員が在籍しています。主な臨床業務は強度変調放射線治療(IMRT)および陽子線治療の治療計画と品質管理で、工学研究院所属の松浦教授、宮本准教授、高尾准教授を含む7名の医学物理士が中心となり、年間約300件のIMRTおよび約200件の陽子線治療の医学物理業務を行っています。さらに、国家プロジェクト等を活用した高度な治療技術の開発や、大学院医理工学院および工学院との連携により医学物理を志す人材の育成にも力を注いでいます。

  • 研究室紹介2_01
  • 研究室紹介2_02